2026 年 1月 5日 (月)
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脳を腐らせる「AIスロップ」YouTubeを席巻…グーグルの収益制限では不十分か [韓国記者コラム]

2025年夏の豪雨に関連して、景福宮、アザラシ、洪水などを扱った偽の映像=映像キャプチャー(c)news1

動画共有サイト「YouTube」で、人工知能(AI)によって大量生成された低品質な「スロップ(Slop)」コンテンツが新規利用者に多く表示されていることが明らかになった。英紙ガーディアンは昨年12月27日、動画編集プラットフォーム「カプウィング(Kapwing)」の調査結果として、YouTubeの上位チャンネル1万5000件のうち278件がAIスロップのみを投稿していたと報じた。

これらのチャンネルは総登録者数が2億2100万人、累計再生回数は630億回を超え、年間広告収入は推定1億1700万ドルに達する可能性があるという。

カプウィングによると、新規アカウントでの実験では、最初に推薦された動画500本のうち20.8%(104本)がAIスロップに該当。うち約3分の1が、文脈のない刺激的な画像と短いセリフで構成された、いわゆる「ブレインロット(Brain Rot=脳が腐る)型コンテンツ」だった。

「スロップ」とは元来「残飯」「くず」を意味するが、ここではAIが自動生成した低品質動画を指す。今年、米辞書出版社「メリアム・ウェブスター」が「今年の言葉」の一つに選んだことでも注目された。

韓国国内でも、2025年夏に発生した豪雨の際、「景福宮が水没した」「アザラシが泳いでいる」などとする偽動画が出回り、問題となった。これらはAIツール「Veo3」などを使って制作されたとみられる。

グーグルは2025年7月、AIによって自動生成されたコンテンツで、人間の創造的介入がないものには収益を与えない方針を発表した。しかし、制度の実効性には疑問の声も上がっている。

YouTubeが導入したAI検出システムは“誤検出”が多く、精巧に作られたスロップを識別するのは困難だという。また、AIによる動画生成速度が検出・対応のスピードを上回っており、さらにスロップ制作者の間では、ラベルやメタデータを操作して収益制限を回避する手法も共有されているとされる。

YouTubeの広報担当者は「AIはあくまでツールであり、高品質にも低品質にも利用できる。我々の目標は、ユーザーに高品質な映像を届けることだ」とコメントしている。【news1 キム・ミンソク記者】

(c)news1

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