
詩人のような感性と知的な雰囲気を表現する「Poet Core(ポエットコア)」が、この春のファッショントレンドとして注目を集めている。ブランドロゴや派手な装飾を前面に出すスタイルとは対照的に、控えめで内面的な魅力を重視する流れだ。
Poet Coreは「詩人」と「核心」を組み合わせた造語で、飾りすぎない自然体の装いの中に知性や感受性をにじませるスタイルを指す。ゆったりとしたニットやシャツ、ワイドパンツなどを用い、落ち着いたシルエットとロゴを強調しないデザインが特徴とされる。
ファッション企業では、このトレンドを反映した商品展開が進んでいる。あるブランドは、自然な質感のレザーを使い、使い込むほど風合いが増すバッグを発売し、「オープンバッグ」と呼ばれるラフな持ち方とPoet Coreの融合を打ち出した。
また、メンズファッションでも同様の傾向が見られ、素材やシルエットに重点を置いたベーシックアイテムが人気を集めている。オン・オフを問わず着用できる汎用性の高さも支持され、売り上げが前年同期比で大きく伸びたブランドもある。
さらに、カジュアルブランドではロゴや装飾を抑えたミニマルなデザインが主流となり、トレンチコートやレザージャケットなど流行に左右されにくいアイテムが好調だ。一部商品では品薄の状態も見られる。
若年層向けには、書籍を模したキーホルダーなど「知的アイテム」も登場している。バッグに本型アクセサリーを付けることで、個人の趣味や価値観を表現する新たなスタイルとして広がりつつある。
業界関係者は「経済の不確実性が続く中、誇示的な消費よりも落ち着いた自己表現が求められている」と指摘する。Poet Coreは、外見だけでなく内面の価値観を映し出すファッションとして、今後も広がりを見せそうだ。
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