韓国の美容市場が拡大する中、化粧品の販売チャネルが多様化している。従来のアモーレパシフィックやLG生活健康といった大手ロードショップから進化し、CJオリーブヤングやダイソーに続き、今ではコンビニエンスストアも新たな化粧品販売の場として台頭している。
以前、コンビニでは主に日焼け止め商品が中心だったが、最近は各ブランドとコラボレーションして独自の化粧品を展開し、新たな成長動力として注目されている。
たとえば、GS25はメディヒールと提携し、専用の化粧品を販売。CUはエンジェルルカ、イーマート24はフルーと提携して化粧品を発売している。また、セブンイレブンは先月、ファッション・ビューティーに特化した店舗をオープンし、特に日本で人気を集めているマジョリカマジョルカの製品がコンビニで初めて紹介され、K-ビューティの国内市場参入にも注目が集まっている。
コンビニが化粧品市場に参入する背景には、特に10~20代を中心にH&B(ヘルス&ビューティー)カテゴリーの成長がある。GS25のデータによれば、化粧品購入者の約50%が10~20代で占められている。また、今年1~9月の化粧品売り上げでは、基礎化粧品の割合が69.5%を占めており、2019年と比べて基礎化粧品の売り上げが15%増加しているという。
さらに、全国に約5万店舗あるコンビニのアクセスのしやすさとコストパフォーマンスの良さも、化粧品販売の増加につながっている。業界関係者は「24時間営業という強みを活かし、美容専門店が少ない地域でもコンビニが代替購入先として役割を果たしている」と述べ、特に10~20代に向けた化粧品販売チャネルとしての可能性が広がっていると指摘している。
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