フォルクスワーゲンも電気自動車ラインをIDシリーズで新たに構成し、従来のフォルクスワーゲン車種とは異なるブランディング戦略を展開している。MEBプラットフォームをベースに車級に応じてID.3からID.4、ID.5などを発売し、ミニバンの「ID.バーズ」なども発売した。
フォルクスワーゲンは2021年、ドイツの「IAAモビリティ」でIDシリーズの小型コンセプトカーID.ライフを発売した。愛らしいロボットの形をした前面部と、室内ゲーム機・プロジェクターなどを搭載して関心を集めた。
スウェーデンのボルボは、新たなブランド「ポールスター」で電気自動車市場を攻略している。当初、ポールスターはボルボの高性能ブランドだったが、電動化傾向によってポールスターを分社し、独自ブランドとして打ち出した。
米フォード、仏ルノーも電気自動車事業の分社を計画している。
大徳(テドク)大学自動車学科のイ・ホグン教授は次のように分析する。
「内燃機関の価値が下がっており、未来の投資家は、ラインを分離したり法人を分割したりするのが有利だと見る。ラインを分離すれば、デザイン哲学でも統一性から脱して、完全に違うイメージを作り出すことができる」
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