
韓国のチョン・ジェス(田載秀)海洋水産相は12月11日、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)から金品を受け取ったとの疑惑を受け、辞任の意向を表明した。
チョン・ジェス氏は同日、国連海洋総会の誘致活動を終えて仁川(インチョン)国際空港に帰国後、記者団の取材に応じ、「公職者として、職を辞し、潔く対応するのが当然」と語った。
教団元世界本部長のユン・ヨンホ氏が、2018年から2020年の間に当時国会議員だったチョン・ジェス氏に対し、数千万ウォン(数百万円相当)の現金が入った箱や高級腕時計2点を提供したと証言したことが発端となった。証言は「キム・ゴニ特別検察チーム」への陳述として伝えられている。
これに対し、チョン・ジェス氏は「まったく事実無根で、違法な金品授受は断じてなかった」と否定。「このような荒唐無稽な疑惑で、海洋水産省やイ・ジェミョン(李在明)政権が揺らぐようなことがあってはならない」と強調した。
チョン・ジェス氏はさらに「この疑惑は虚偽の事実に基づいたものだが、組織に混乱を与えないようにするため、私自身が職を辞すのが妥当と判断した」と語った。
今後については「捜査の進展に応じて、あるいは記者会見などの場を通じて、総合的に説明する機会を設けるつもりだ」と述べ、潔白を主張し続ける姿勢を見せた。
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