韓国の統一地方選挙(6月1日)が23日で70日後に迫るなか、「大統領選挙への橋頭堡」とされるソウル市長職をめぐって、与党「共に民主党」の内情は複雑な様相だ。
「国民の力」所属のオ・セフン(呉世勲)ソウル市長が早くも出馬の意思を明らかにするなか、民主党ではパク・ヨンソン(朴映宣)元中小ベンチャー企業相やチュ・ミエ(秋美愛)元法相、イム・ジョンソク(任鍾晳)元大統領秘書室長、パク・チュミン(朴柱民)議員、キム・ドンヨン(金東兗)新しい波代表らが候補に挙がっている。
ただ一部では、大統領選候補だったイ・ジェミョン(李在明)常任顧問の登板を求める声も出るなど、まだ明確な候補は霧の中だという評価が出ている。
民主党によると、現在、ソウル市長の候補者のうち出馬が有力視されているのは、パク・チュミン議員ぐらいだ。これに先立ち、パク議員は、ソウル地域区の現役議員の中で唯一、地域委員長職を辞任している。
昨年の4月7日実施の再選挙・補欠選挙でソウル市長に挑戦状を突きつけたウ・サンホ(禹相虎)議員は今月15日、長年準備してきたとしながらも、大統領選敗北の責任をとって不出馬を宣言した。
残りの候補者は自薦他薦で名が挙がっている。パク・ヨンソン氏とチュ・ミエ氏は現在出馬するかどうか腐心しているとされ、キム・ドンヨン氏は最近、「京畿道(キョンギド)で30年間暮らした」と、ソウル市長よりも京畿道知事の方に重きを置いているようだ。
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