韓国の結婚情報会社「カヨン」が23日から加入費を少なくとも4%から最大20%引き上げる。最近、食品・酒類・家具・インテリアなどの消費財に続き、人材中心のサービス産業もドミノ式の価格の引き上げを避けられなかった様子だ。
現在、カヨンのマッチングサービスは顧客の希望の条件と異性像によりG0からG5、Y1からY4まで計10種類がある。価格帯も200万ウォン台から多くは5000万ウォン台までと多様だ。
一般的に4年制大卒会社員は200万~300万ウォン、専門職は400万~500万ウォン台の価格のサービスに加入している。加入時、基本5回の出会いの機会を与える。
カヨン側は加入費の引き上げの主な理由として人件費の上昇を挙げた。カヨンの関係者は「結婚情報業は人材を基盤とする事業であるため、人件費の上昇に伴う衝撃が他業種より大きい。物価上昇幅と顧客負担を考慮し引上げ率を最小化した」と話した。
同社は「新型コロナウイルス感染の期間に、多くの未婚男女が新しい出会いの機会を持とうとカヨンを訪ねてきた」という認識を示したうえ「春シーズンはちょうどソーシャル・ディスタンスが緩和されたため多くの人に関心を持ってもらいたい」と話した。
カヨンのライバル会社の「デュオ」も今年3月からサービス等級別の加入会費を10%から最大17%引き上げている。
最も大衆的なサービスの等級である「ノブレス」基準の男性加入会費は、これまでの330万ウォン(税込)から385万ウォンに引き上げた。このほか、「ワイズ」や「プレミア」なども約50万ウォンずつ引き上げた。
業界関係者は「最近、物価と人件費が大幅に上がり人材基盤サービス業の特性上、加入会費を上げなければならない状況だ。新型コロナウイルス感染の影響で外部の紹介を受けにくくなった人々が結婚情報業者を訪れる割合も増えている」と話した。
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