2024 年 12月 27日 (金)
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米韓、今日から合同軍事演習

編隊飛行中の韓国空軍FA-50軽攻撃機1機(前)と在韓米軍A-10攻撃機2機(空軍提供)©news1

米韓両軍は今年後半の合同軍事演習「乙支(ウルチ)フリーダムシールド(自由の盾)」(UFS)の本演習を22日から実施する。UFSの事前練習とも言える「危機管理演習」(16~19日実施)に続く本演習を来月1日まで、1部(22~26日)と2部(29~9月1日)に分けて展開する。

1部では「危機管理演習」期間中に北朝鮮の挑発などで造成された「危機」が全面戦争に拡大する状況を想定。米韓連合戦力が戦時体制に転換した後、北朝鮮の攻撃を撃退し、首都圏を防御する内容の訓練となる。

2部では首都圏安全確保のための米韓戦力による逆攻撃と反撃作戦が訓練シナリオに含まれている。

特に1部期間中の22~25日は、各省庁の戦時体制転換と国家総力戦遂行を練習するための「乙支演習」が同時に実施される。

軍と政府当局は港湾・空港・半導体工場など主要産業施設と国家重要施設に対する敵の攻撃状況を仮定して、民・官・軍・警などの統合防衛要素が参加する防護訓練と被害復旧訓練などを進める計画だ。

戦時状況に備えた米韓連合戦力の軍事演習と政府演習(乙支演習)が同時に実施されるのは、2018年の「乙支フリーダムガーディアン」(UFG)演習廃止以来。

江原道麟蹄の陸軍科学化戦闘訓練団(KCTC)で実施された訓練に参加した米韓軍将兵ら(陸軍提供)©news1

米韓両軍は今回のUFSを契機に、計13種目の連合野外機動訓練(FTX)も相次いで実施する。

UFS期間中には、韓国軍主導の未来連合司令部の完全作戦能力(FOC)評価が施行される。これは米韓間の「条件に基づいた戦時作戦統制権返還計画」による返還条件を満たすかどうかを検証するためのものだ。

FOC評価は、韓国軍大将(4星将軍)が指揮する未来連合軍司令部の戦区作戦遂行能力を評価するための3段階評価の第2段階だ。第1段階である基本運用能力(IOC)評価は、2019年の定例の米韓訓練を機に終了した。

米韓当局は、北朝鮮が今回のUFS本演習期間前後にミサイル発射など武力挑発に出る可能性があるとみて、強化された対北朝鮮警戒・監視態勢を維持している。

危機管理演習2日目であり、ユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領が就任100日を迎えた今月17日、北朝鮮はは平安南道(ピョンアンナムド)一帯から黄海上に巡航ミサイル2発を発射した。

先週、朝鮮半島一帯の上空には、韓国空軍の空中早期警報統制機「ピースアイ(Peace Eye・E-737)」をはじめ、在韓米軍のRC-12Xガードレール電子偵察機、在日米軍基地に配置されている米空軍偵察機RC-135V「リベットジョイント」と高高度無人偵察機RQ-4「グローバルホーク」などが随時出撃し、北朝鮮の主要地域を監視した。

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