
韓国の大手電子機器メーカー、サムスン電子がアメリカの通信技術企業が保有する特許4件を故意に侵害したと認定され、米国で巨額の損害賠償を命じられた。
10日(現地時間)のロイター通信などによると、米テキサス州東部連邦地方裁判所の陪審団は、サムスン電子に対し、特許保有企業であるコリジョン・コミュニケーションズ(Collision Communications)に4億4550万ドル(約673億円)を支払うよう評決した。
この特許紛争は、米ニューハンプシャー州に本社を置くコリジョン・コミュニケーションズが、2023年12月にサムスン電子を提訴したことで始まった。同社は、サムスンが自社の無線ネットワーク関連の特許を無断で使用していると主張した。
問題となった特許は、無線通信の干渉を低減し、データ伝送の効率を高める技術に関するもの。陪審団はサムスンの「ギャラクシー」シリーズのスマートフォンやノートパソコンなどで、これらの特許技術が無許可で使用されていたと認定した。
サムスン電子側は、今後控訴するかどうかを含め、対応を検討するとみられる。
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