米紙ニューヨーク・タイムズは2日、中国政府がロシアのウクライナ侵攻計画や意図について、事前にある程度、察知していたという状況が捉えられたと報じた。
同紙が同日公開した西側情報機関の報告書によると、中国政府高官が先月初め、ロシア側に「北京冬季五輪が終わるまではウクライナ侵攻をしないように」と要請したことが確認された。
この報告書には、両国の高官級政府関係者が共有した機密が含まれており、西側情報機関によって収集されたという。ただ、ある匿名の関係者は「文書の中の対話内容がプーチン大統領と中国の習近平国家主席と直接関連したものではない可能性もある」と話した。
米欧側は「ロシアの侵攻が北京五輪の閉幕式があった先月20日まで始まらなかったことが単なる偶然とは信じられない」と口をそろえた。
プーチン大統領は閉幕直後の21日、直ちに「ドネツク人民共和国」「ルハンスク人民共和国」の「独立」を承認し、この地域へのロシア軍派兵を命令した。さらに24日午前5時ごろ、全面戦を開始した。
これについて米国駐在中国大使館報道官は電子メールを通じて「こうした主張は根拠のない推測であり、中国を非難し誹謗しようとする意図」とし、疑惑を全面否定した。
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