2025 年 2月 21日 (金)
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米メタも注目する「K-半導体」スタートアップ…韓国AIチップ市場に活気

FuriosaAIのペク・ジュノ代表=ネイバー提供(c)news1

米IT大手「メタ」が、韓国の人工知能(AI)向け半導体スタートアップ「FuriosaAI(フュリオサAI)」の買収を検討しているとの報道を受け、「K-半導体」スタートアップへの関心が高まっている。

メタやグーグルなどAI競争に参入しているグローバルテック企業にとって、コストの高い米半導体大手エヌビディア(NVIDIA)のGPU依存を減らすことが急務となっている。このため、優れた技術を持つ韓国の半導体スタートアップの買収を積極的に検討しているとの分析が出ている。

米経済誌「フォーブス」は11日(現地時間)、メタが「FuriosaAI」の買収を議論していると報じた。交渉は今月中に完了する可能性もあるという。韓国のベンチャーキャピタル(VC)業界では、メタのFuriosaAI買収の可能性は十分にあると見ている。

あるVC関係者は「FuriosaAIは韓国内で最高のニューラル・プロセッシング・ユニット(NPU)ファブレス企業として評価されており、直近の投資ラウンドでは8200億~8300億ウォンの企業価値がついた」と述べた。

仮にメタによる買収が実現すれば、通常の投資ラウンドでの企業価値を超える価格がつく傾向があるため、1兆ウォン規模のビッグディールが成立する可能性もある。

韓国では、FuriosaAIに初期投資を手掛けたVCとして、DSCインベストメントやTSインベストメントが注目されている。この2社は、FuriosaAIの買収報道後、12日の韓国株式市場でストップ高を記録した。ネイバーD2SFやCRITベンチャーズも主要株主として参加している。

ある投資会社関係者は、「まだ(メタとの)具体的な交渉段階にはないが、買収の意向があるならば、近いうちに連絡が来るかもしれない」と語った。

FuriosaAIは、データセンター向けAI推論処理に特化したNPUを開発するファブレス企業だ。

同社は、サムスン電子やAMDのGPU・CPU開発エンジニアだったペク・ジュノ代表が2017年に設立した。米ジョージア工科大学の修士課程を修了した経歴を持つ。

FuriosaAIは韓国のNPU半導体分野で最高水準の技術力を誇る。2021年に公開した初のAI半導体「Warboy」は、エヌビディアの同クラス製品より高性能で、業界の注目を集めた。

(c)news1

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