韓国発のデジタルコミックを指すウェブトゥーン産業が米国でも成長する中、ネイバーウェブトゥーンの収益モデルが注目を集めている。連載作家ではないアマチュア作家にも広告収益が分配され、最大年100億ウォン(約10億円)以上の収益を上げるクリエイターが現れたためだ。
最近、米経済誌フォーブスはネイバーウェブトゥーンがクリエイターを引きつける秘訣を紹介した。具体的に▽膨大な規模の漫画ファン保有▽アマチュアクリエイターにも広告収益分配▽有料コンテンツ収益の支給――などだ。
特にフォーブスは再生回数3億回以上を記録している英語ウェブトゥーン「サブゼロ(SubZero)」の作家「Junepurr」とのインタビューで、ネイバーウェブトゥーンで連載するアマチュアクリエイターの収益に注目した。
この作家は会計士出身で、現在は専業ウェブトゥーン作家として活動。数億ウォン台の収益を上げており、「連載作家でなくても再生数により収益を支給するシステムを運営しており、アマチュア時代から月に約1000ドル(約13万円)を稼ぐことができた」という。アマチュアクリエイターにも広告収益が分配されるためだ。
さらに、フォーブスは2021年にネイバーウェブトゥーンを通じて最も高い収益を得たクリエイターは年間100億ウォン以上を稼ぎ、多くのクリエイターが年1億ウォン以上の収益を出しているとした。そのうえで、ネイバーウェブトゥーンの部分有料化モデルと8560万人という大きなユーザー数が基盤になっていると分析した。
昨年、北米を中心とするネイバーウェブトゥーンの英語圏作家の収益はクリエイター収益モデルを本格的に導入した2019年比75%増加し、2020年以後1年間で約2700万ドル(約36億円)が北米ウェブトゥーン作家の懐に入った。
フォーブスは漫画産業が米国で21億ドル(約2800億円)以上の価値がある産業だと分析。「2004年に韓国でサービスを始めたネイバーウェブトゥーンが爆発的に成長し、漫画家たちに才能を発揮して収益を創出できる機会を開いている」と結論付けている。
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