
米ニューヨーク州のマクドナルド店舗で、韓国人永住者が人種差別的な扱いを受けたと訴えた内容が韓国内で波紋を広げている。被害者の韓国人ユーチューバーは、差別的な対応の一部始終を撮影・公開し、マクドナルド本社に抗議したと明かした。
ユーチューバーは2025年10月8日、ニューヨーク州ロチェスターにあるマクドナルド店舗を訪れた際、注文から70分が経過しても料理を受け取ることができなかった。店内は午後4時台の平日で混雑しておらず、ユーチューバーより後から来た客には次々と商品が提供されていたという。
40分を過ぎても料理が出てこなかったことから、ユーチューバーが店員に大きな声で問いただしたところ、店員は「もうすぐできる」と表面的には丁寧に対応した。しかし、1時間を超えても料理は出されず、「5回も『まだか』と聞いた」とユーチューバーは説明している。
結局、ユーチューバーは70分以上待たされた末、何も受け取れないまま店舗を後にした。その際、厨房から「アイツらにはもうマクドナルドを注文させない」との嘲笑の声が聞こえたとし、「帰宅後に悔しさで涙が出た」と吐露した。
ユーチューバーは、シアトルからニューヨーク州のアジア系人口が5%未満の小さな町へ引っ越して以来、これが二度目の「巧妙な人種差別」だと訴える。「誰が勝つか見届けるつもりで何時間でも粘りたかったが、家で犬が待っていたので帰るしかなかった」と語った。
ユーチューバーはこの翌日、すぐにマクドナルド本社にクレームを提出。自身は米国の永住権保持者であり、「差別されても黙っているつもりはない」と強調した。クレーム提出から30時間が経過しても返答はなく、「10月14日までに対応がなければ、弁護士を立てて法的対応を取る」と明言した。
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