2025 年 8月 25日 (月)
ホーム社会築60年の土壁家屋で酷暑に耐える…ソウル近郊の」祖母と孫たちに、ようやく支援の手

築60年の土壁家屋で酷暑に耐える…ソウル近郊の」祖母と孫たちに、ようやく支援の手

(c)news1

立秋を迎えた8月7日、韓国・京畿道楊平(キョンギド・ヤンピョン)の山あいにある築60年以上の土壁家屋は、真夏の蒸し暑さにさらされていた。室温は31度。そこで酷暑に耐える84歳の祖母と高校生、中学生の孫に支援の手が差し伸べられることになった。

この家屋は朝鮮戦争の頃に建てられた木骨土壁造り。外壁の一部は断熱性の低いコンテナパネルに交換されている。板の間はところどころ剥がれ、壁紙は破れて浮き上がっていた。

午後3時、玄関の床の表面は33度に達していた。室温は外気温とほぼ同じ32度に上がっている。冷房設備は各部屋に扇風機が1台ずつあるだけで台所兼寝室にはそれすらない。

通風のため玄関は日中開け放たれ、雨が吹き込む日もある。祖母は「息苦しいから。閉めると窮屈」と言い、防虫網もほとんど張らない。虫が家に入り込むが、少しでも呼吸を楽にするためには仕方がない。

壁や床は傷み、屋外にはたきぎ代わりに集めた廃材やゴミが山のように積まれている。冬は灯油ボイラーとかまどで暖を取るが、構造が弱いため大規模な修繕は困難だ。

中学生の孫は「暑いときはシャワーを浴びたり冷たいものを食べたりするが、兄はきつそうです」と話す。

長年の酷暑・厳寒で家にはカビが生え、破損も目立つ。孫たちは、ゴミを片付けて壊れたトイレのタイルを直したいと希望している。

気象庁によると、今年7月の全国平均気温は27.1度で1994年に次いで過去2番目に高かった。猛暑日(最高気温33度以上の日)も14.5日で歴代3番目に多かった。

こうした状況を受け、児童福祉団体「緑の傘」が緊急支援に乗り出す。まず家周辺の廃棄物を撤去し、追加の寄付を募って断熱工事など構造改善も進める計画だ。

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