「子供たちはパパの会社は最高といいます。身体はきついですが、子供たちに最高なら親にとっても最高ですよ」
韓国の半導体製造会社「SKハイニックス」の理事は「家庭の月」(5月)の1日に、子供たちと一緒にレゴランドを訪れた。SKハイニックスが4月29日から5月1日までの3日間、春川(チュンチョン)レゴランドを単独で貸切り、「ピクニックデー」を開いた。SKハイニックスの大規模なイベントに3日間、SKハイニックスの社員と家族1万人がレゴランドを訪れた。こどもの日(5月5日)にオープンを控えていた春川レゴランドは、江原(カンウォン)道を代表する“ホップル”(HOT PLACEの若者言葉)となった。
企業が年俸と賞与を大幅に引き上げたのに続き、福祉特典の拡大にもスピードが出始めた。人材の確保が企業の競争力確保のための優先順位に浮上したところに、報酬と福祉を重要視するMZ世代の入社が増え、企業が社員への福祉に関心を寄せているようだ。
SKハイニックスが今年4月中旬から施行した「ハッピーフライデー」も、こうした福祉制度のひとつだ。
ハッピーフライデーは2週80時間(1週40時間基準)の勤労時間をこなした社員を対象に、毎月第3週金曜日に有給休業を与える制度だ。制度の施行で事務職社員1万6000人が月に1度は週4日勤務となった。
SKハイニックスは今年初め、事務職社員のオフィスチェアも、ひとつ250万ウォンを超える「オフィスチェア界のエルメス」と呼ばれるハーマンミラー製品と交換した。チェアの交換だけで600億ウォンになったことで知られる。SKハイニックスのこのような福祉拡大をめぐり、業界では最近の破壊的な賃金引き上げとかみ合って「ゴニックス」(神を意味する「God」とハイニックスを合わせた新造語)という言葉まで登場した。SKハイニックスの報酬と福祉の特典を、業界全体が関心を持っているという話だ。
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