2024 年 11月 25日 (月)
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“第2のポーランド”ルーマニアが大規模な兵器導入…韓国からの購入検討か

ソウル国際航空宇宙・防衛産業展示会(ADEX)2023プレスデー(c)news1

東欧のルーマニアが、最終契約を残しているK9自走砲に加え、K2戦車とレッドバック装甲車の購入も検討しており、第2のポーランドになる可能性が予想される。ポーランドのように、ロシアのウクライナ侵攻による危機感が、大規模な兵器購入事業につながっている。

ルーマニアは新型戦車導入事業を控え、来月、現代(ヒョンデ)ロテムが生産するK2戦車に対して実射撃試験を実施する。今回の試験はK2戦車の性能を確認する最終段階で、試験が終わった後、導入台数と時期などを具体化した後、入札が公告される見通しだ。

ルーマニアの戦車購入台数は約300台規模と推定される。「ディフェンスルーマニア」によると、ルーマニア陸軍調達担当官テオドール・インシカシュ少将は昨年7月、韓国で開かれた「2023韓・ルーマニア防衛産業協力コンファレンス」で「私たちは新たに戦車を約300台購入したいが、購入時点は陸軍が決めるだろう」と話した。

ルーマニアは昨年11月、米国とM1A2エイブラムス戦車54台と16台の救難戦車(ARV)を購入する25億3000万ドル規模の契約を締結した。ルーマニア軍は現在運用中の老朽戦車TR-85M1400台余りを交替させることを目標にしている。老朽化した戦車をすべてエイブラムス戦車に代替する場合、莫大な予算がかかるため、優れた性能と価格競争力、早い納期などのメリットを備えたK2戦車を検討しているとみられる。

これはポーランドが2022年にK2戦車をはじめとするK9自走砲、FA-50戦闘機など韓国産武器を大量購入する基本契約を締結したのと同じ脈絡だ。東の国境をウクライナと接しているポーランドは、ロシアのウクライナ侵攻後、安全保障への不安からウクライナを軍事的に支援し、それによる戦力空白の解消と防衛力向上という緊急な需要があった。

やはり北にウクライナと国境を接しているルーマニアは、大々的な戦力増強を推進している。ルーマニア政府は、今年の国防予算を昨年より45%増額した208億ドル規模に編成した。国防予算の相当部分は歩兵戦闘装甲車(IFV)と自走砲の購入にあてられる。

自走砲導入事業の場合、ハンファ・エアロスペースのK9自走砲が最終候補機種に選定され、契約が最終段階だ。導入数は54門、約1兆ウォン程度と推定される。IFV導入事業はまだ入札が公告されていないが、ハンファ・エアロスペースのレッドバックがドイツのリンクス、スウェーデンのCV90などとともに取り上げられている。

ルーマニアが昨年3月、ポーランドと防衛産業分野共同技術委員会を設立し、共同軍事訓練を実施するなど協力を強化する点も国内企業にとってプラスになっている。ポーランド軍がすでに相当な韓国兵器を運用しており、ルーマニアがポーランドと協力する過程で韓国産兵器に対する関心が高まる可能性があるからだ。

国内防衛産業企業がポーランドに続きルーマニアに大規模武器を輸出することになれば北大西洋条約機構(NATO)加盟国を対象にした「NATOベルト」を構築、追加の輸出まで視野に入れることができるものと見られる。

(c)news1

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