2024 年 12月 26日 (木)
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窓に特殊なフィルム、貼ったら温度がぐっと下がる…韓国・現代自動車、パキスタンで「ナノフィルム」キャンペーン

現代自動車が「メイドクーラーバイ現代」キャンペーンを展開=現代自動車(c)KOREA WAVE

韓国・現代自動車は22日、パキスタン第2の都市ラホール(Lahore)で「ナノクーリングフィルム(Nano Cooling Film)」を車両70台余りに無償で貼る「メイドクーラーバイ現代(MADE COOLER BY HYUNDAI)」キャンペーンを実施すると明らかにした。

暑さと大気汚染問題で苦しんでいるが、窓に特殊なフィルムを貼って色を着けることのできないパキスタンのドライバーのために、透明でありながらも車内温度を画期的に下げる放射冷却フィルムを提供する。

パキスタンはセキュリティー上の理由から、自動車に色のついた特殊なフィルムを貼ることを厳しく禁止している。

パキスタンでは夏になると、最高気温が50℃を超える猛暑の中、燃料費を節約しようと多くのドライバーはエアコンの代わりに窓を開けて走行することが多い。だが、お客さんを乗せなければならないドライバーは、仕方なくエアコンをつける。

特に、ラホールは2022年に大気汚染世界1位を記録するほど深刻だが、夏場のエアコンの過度な使用が大気汚染をよりいっそう加速化する要因にもなっている。

現代自動車は、先端技術を活用してラホール市民の経済的、環境的困難を少しでも改善しようと、今回のキャンペーンを企画した。

現代自動車のナノクーリングフィルムが貼り付けられた車を見る人=現代自動車(c)KOREA WAVE

現代自動車は今年3月から現地の70人余りを対象にキャンペーン参加申請を受け付け、客が予約した日に現代自動車ラホールASセンターを訪問すると、ナノクーリングフィルムを無償で装着するサービスを実施する。

現代自動車が開発したナノクーリングフィルムは、太陽熱を一部反射する従来のフィルムの役割に加え、車両内部の赤外線を外に放射する機能まで備えたもので、ほぼ透明で、現地の法規に違反せずに車内温度を10℃以上下げることができる画期的な技術だ。

今回のキャンペーンに適用されたナノクーリングフィルムは商用化直前の段階で、試験装着を通じて実証データを収集することで、量産のための品質を確保できるとみられる。

ナノクーリングフィルムを車に施工するパキスタン現代自動車の社員=現代自動車(c)KOREA WAVE

現代自動車は現地メディアとインフルエンサーなどを通じてキャンペーンを積極的に告知しており、フィルムを貼った顧客の車に「MADE COOLER(もっと涼しい、もっと素敵な)BY HYUNDAI」と書かれたステッカーを貼ることで広告効果を上げる計画だ。

「メイドクーラーバイ現代」キャンペーンに参加したあるドライバーは「毎日100km以上運転し常に猛暑のために大変だったが、ナノクーリングフィルムを施工すると以前に比べて確実に涼しくなった。私たちのような暑い地域に住む人々は現代自動車の先端技術が適用された車が発売されれば、買わざるを得ない」と感想を述べた。

一方、現代自動車グループは昨年7月、「ナノテックデー」イベントを通じてナノクーリングフィルムの開発成果を公開し、素材技術の革新を強調した。その場で現代自動車グループは、部品やシステムに先立ち、先端素材技術を先行的に開発し、モビリティーに積極的に適用していくという計画を明らかにしていた。

(c)KOREA WAVE

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