
共働き夫婦にとって、近くに住む親が子育てを手伝ってくれることは大きな助けとなる。シッターを雇うよりも、信頼できる家族に頼る方が安心だと考える家庭が多く、地方に住む祖母が首都圏まで出向いて孫の世話をするケースも珍しくない。
しかし、祖父母の育児サポートをめぐっては、「お小遣いの額」を巡るトラブルが発生することがある。ある家庭では「最低月30万ウォン(約3万3000円)は渡すべきだ」と考え、一方で「感謝の気持ちだけで十分」とする家庭もある。
筆者の周囲では、共働き夫婦が月最大500万ウォン(約55万円)を渡すケースもあれば、一切渡さない家庭もあった。興味深いのは、必ずしも収入の多い家庭が高額を渡しているわけではない点だ。夫婦の手取りが600万ウォンの家庭でも、その半分を祖父母に渡しているケースもある。その理由は「シッターを雇うよりも安い」という計算によるものだった。
一方、「孫の世話にお金は不要」と考える祖父母もいる。ある父親は、義母にお小遣いを渡そうとしたところ、「自分の孫なのに、なぜお金をもらう必要があるの?」と断られたという。
多くの家庭では「祖父母に失礼にならず、家計に負担をかけない額」をお小遣いとして渡すのが一般的だが、正解は存在しない。ただ、孫のために惜しみなくお金を使い、体力的な負担を抱えている祖父母も多い。
「全然疲れないよ」という言葉をそのまま信じるべきではない。孫の成長とともに祖父母の体力は衰える。「大丈夫」という言葉の裏にある苦労を理解し、無理をさせないよう配慮することが重要だ。
祖父母の育児サポートは永遠には続かない。孫をおんぶして歩く光景も、いつかは終わりを迎える。今ある時間を大切にし、どれだけ感謝しても足りないという気持ちを持つことが求められる。【MONEYTODAY チェ・ウヨン記者】
(c)MONEYTODAY