新型コロナウイルス感染により外部での活動が減って「良い眠り」への関心が高まり、睡眠産業が急成長している。韓国睡眠産業協会によると、国内の睡眠産業市場の規模は2011年の4800億ウォン水準から昨年は3兆ウォン台まで増えた。
睡眠市場の競争が激しくなって、熟睡を助ける「ケアサービス」を取り入れた企業も増えている。人工知能(AI)やモノのインターネット(IoT)など先端技術を活用したサービスや、専門家による熟睡ガイドなど、さまざまな形態のサービスが目を引く。
◇顧客の睡眠環境を診断
韓国の家電「コーウェイ(Coway)」は最近、専門的なコンサルティングを通じて睡眠環境、睡眠習慣と姿勢などをガイドする「スリープケアサービス」を取り入れた。コーウェイマットレスのレンタル時に提供される「コーウェイ・マットレスケアサービス」の追加サービスとして提供される。
このサービスは、コーウェイ・ホームケア・ドクターが顧客の家を訪問して睡眠環境、睡眠習慣、マットレスの状態などをすべてチェックして睡眠タイプを診断する。その後、タイプ別の熟睡ガイドと睡眠環境コンサルティングに応じる。
顧客が使用しているマットレスの硬さ、摩耗度、汚染度などを診断し、顧客の体型と熟睡タイプにぴったりのマットレス製品も推薦する。
コーウェイ・スリープケアサービスは、コーウェイと韓国標準科学研究院の責任研究員を歴任した工学博士のパク・セジン氏が共同開発したコンサルティングブックに基づき、顧客の睡眠環境を診断する。
コンサルティングを担うホームケアドクターは、睡眠環境改善のための睡眠専門教育を履修した専門性を備えている。
ホームケアドクターのうち70%は睡眠環境管理士の資格を持つ。睡眠環境管理士は、韓国睡眠産業協会と韓国生産性本部が開発した国内初の睡眠専門教育の民間資格だ。コーウェイはホームケアドクターの資格保有比率を増やしていく方針だ。
◇個別の睡眠健康ソリューション
「教元(キョウォン)ウェルス(Wells)」は昨年、睡眠健康管理のための「ウェルス睡眠ケアマットレスIoT」を発売した。
この製品は衛生管理に集中した従来のマットレスレンタル方式を越え、睡眠データ測定と管理、健康相談サービスまで備えた個別の睡眠健康ソリューションとして方向を提示する。
「ウェルズIoT睡眠ギア」を装着すれば、呼吸の変化に伴う微細な圧力差と睡眠呼吸音を感知して、いびき、睡眠不規則呼吸など睡眠状態をリアルタイムでモニタリングする。収集されたデータはウェルズIoTアプリに自動送信される。
その後、GC緑十字ヘルスケアの専門相談士が、オーダーメードの睡眠管理チップなど「ウェルズ健康ケアサービス相談」を担う。健康診断や病院予約時の優待特典も利用できる。
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