2025 年 8月 12日 (火)
ホーム社会相次ぐ不親切・法外料金…韓国・地方都市に暗雲、「短期商売」体質の転換急務

相次ぐ不親切・法外料金…韓国・地方都市に暗雲、「短期商売」体質の転換急務

「オジンオ屋台」での不適切行為について謝罪する江原道束草市水協などの関係者(c)news1

夏の繁忙期を迎えた韓国江原道の東海岸などの観光地で、飲食店の不親切や宿泊料金の法外な値上げといった長年の問題が今年も続き、地域の観光競争力に悪影響を及ぼしている。

束草市の屋台街「オジンオ屋台」で6月、1人で食事していた女性ユーチューバーに店員が「お嬢さん、奥で食べられませんか」「早く食べなさい」と発言する様子が動画で公開され、批判が殺到。束草市一本釣り経営人協会は当該店舗を8月末まで営業停止とし、全店舗が6日間自主休業して規定を見直すことを決めた。しかし、地元では「一時的な宣言では再発防止は難しい」との懐疑論も根強い。

さらに、夏季ピーク時の宿泊料金高騰も深刻だ。江原道江陵市・春川市・洪川郡などではペンション1泊100万ウォン(約10万6600円)台、ホテルは200万ウォン(約21万3200円)台に達し、春川のあるペンションは4人1泊140万ウォン(約14万9240円)、洪川のホテルは朝食込みで220万ウォン(約23万4520円)を提示。一部のモーテルも閑散期の3倍以上となる約40万ウォン(約4万2640円)で取引された。観光客からは「これでは海外旅行の方がまし」との声が出ており、業界内からも長期的な地域イメージの損失を懸念する意見がある。

江原道は2025~2026年を「江原訪問の年」と定め、観光活性化政策を推進中。祭り会場や海水浴場では「法外料金QRコード通報システム」を試験導入し、一部自治体で「宿泊料金ピーク制」を施行しているが、実効性は限定的だ。

専門家は、不親切対応や過剰請求は短期的には売り上げ増につながっても、長期的には観光客離れと地域ブランド低下を招くと指摘。持続可能な価格政策、体系的な接客教育、オンライン評判管理が不可欠だとしている。江原道関係者は「宿泊料金を強制規制することはできないが、消費者被害申告期間の運営や観光産業改善策を準備中だ」と述べた。

(c)news1

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