韓国の百貨店業界が、店舗の売り場を整理し、芸術品やメディアウォールなど、異色の空間作りに力を入れている。個性を追求するMZ世代が主要な消費層に急浮上し、彼らが足を止めるための「個性作り」だと分析される。
新世界百貨店は、モバイルアプリに製品広告の代わりにデジタルアートギャラリー「アートギャラリーwithソウルオークション」をオープンした。 百貨店のアプリにログインすれば誰でも無料で展示を見ることができ、オンライン競売にも参加できる。
現代百貨店は現在、オフラインでの芸術品展示を準備している。「板橋(パンギョ)アートミュージアム」イベントが18日から来月17日まで開かれる。米絵画の巨匠アレックス・カッツ(Alex Katz)▽日本のインスタレーション美術家、草間彌生▽英現代美術家デイヴィッド・ホックニー(David Hockney)――ら韓国内外40人余りの作家の作品160点以上を公開する。
ロッテ百貨店は事業報告書で「未来志向の新規店舗」を準備する計画だと明らかにした。昨年オープンした店舗が大きな成果を上げたからだ。8月オープンの東灘(トンタン)店はメディアウォール、アートウォール芸術作品などを展示して、芸術と文化が共存するギャラリー型百貨店として好評を博した。
流通業界関係者は「最近、20~30代を中心に芸術作品への関心が高まっている。消費性向が高い人々を集めるためのマーケティングとして芸術作品が台頭している」と説明した。
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