2025 年 4月 3日 (木)
ホーム社会白目をむいた観光客「見過ごせなかった」…迷わず飲食店に飛び込んだ韓国の“熱血警官”

白目をむいた観光客「見過ごせなかった」…迷わず飲食店に飛び込んだ韓国の“熱血警官”

(c)news1

韓国・ソウルで非番の警察官が飲食店の客の異状に気付き、素早く救命措置を施して命を救う事案があった。本人は「目の前であの状況を見て、ただ通り過ぎることなんてできませんでした。私は警察官ですから」と話す。

この警察官はソウル江西(カンソ)警察署のアン・ソンフィ巡査部長(34)。今月11日午後4時40分ごろ、平日の休暇を利用して友人とソウルの繁華街・弘大(ホンデ)周辺を散歩していた。

その時、偶然、飲食店の大きな窓越しに異常事態が起きているのが見えた。店内に座っていた中年男性が白目をむいて体を前後に揺らし、同席の女性たちがあたふたとしていたのだ。

アンさんは迷わず店内に駆け込み、男性を床に寝かせた。呼吸も脈拍も既にない。自動体外式除細動器(AED)が見当たらず、すぐに腕まくりをして心肺蘇生を始めた。

幸い状況は好転し、約10分後に到着した消防隊に引き渡すことができた。助けられたのは韓国を旅行中の53歳の香港人男性だった。

警察官になって5年。アンさんは実際に現場で心肺蘇生を施したのは初めてだった。

今回落ち着いて対処できたのは「普段から出動時に倒れている人を見ており、心の準備ができていた。訓練はもちろん心肺蘇生のやり方を解説する映像もよく見ていて、それが役に立った」と振り返るアンさん。「無事だと聞いて本当にうれしかった」と照れくさそうに笑った。

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