韓国地上波テレビMBCの芸能番組の最中に、同社のパク・ソンジェ社長が関連する企業の高額スピーカーが露出し、問題視されている。
問題の高額スピーカーは、18日放送のバラエティー番組「撮るなら何する」に10分ほど露出した。このスピーカーは高級スピーカーのメーカー「クールベオーディオ(Courbe Audio)」の最高価格製品「クールベトリニティ」で、一つ1200万ウォン(約116万円)する。
これをMBC第3労働組合が問題視し、保守系野党「国民の力」中央選挙対策委員会メディア本部も「特定業者の高価物品を露出し続けることで放送を私物化したとして、パク社長を背任の疑いで告発する方針だ」と明らかにした。
「クールベオーディオ」はパク社長が2013年、MBCでストライキを主導したという理由で解雇されていた時期に設立した会社だ。趣味で木工芸を学んだというパク社長が、自ら原木を削って作ったスピーカーをオーディオ同好会に売って事業化したという。現在は同社の代表から退いている。
MBC側は29日に声明を発表し、こうした指摘に対し「事実とは異なる」と反発。「パク社長本人が作り、所蔵していたものを寄贈した。人為的に再配置したものではなく、放送での露出によってパク社長が得られる利益はない」「社長は現在、クールベオーディオ社とはいかなる持分関係もない」などと釈明した。
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