韓国江原道(カンウォンド)春川市(チュンチョンシ)のあるワンルームで、猫がIHヒーターを作動させたと推定される火災が発生した。あり得ない「ハプニング」のようだが、韓国でペットによって発生する火災は年間100件余りを超えるため、注意が呼びかけられている。
春川のあるワンルームで今月8日午前2時10分ごろ、火災が発生し、出動した消防隊員が10分で鎮火した。ワンルーム19平方メートルのうち6平方メートルが焼失し、推定150万ウォン(約15万円)の財産被害が発生した。人的被害はなく、猫も無事だったという。
警察と消防当局は、家主が外出している間に猫がIHヒーターを作動させて火が出たと推定している。
猫による火災事故はしばしば発生している。先月13日、京畿道(キョンギド)広州市(クァンジュシ)新峴洞(シンヒョンドン)のアパートで火災が発生し、20分で鎮火した。人的被害はなかったが、部屋にいた猫5匹と子犬1匹は命を失った。消防当局は、家の中を歩き回っていた猫がIH調理器を作動させて発生した熱気のために火事が起きたと推定する。
昨年8月9日、ソウル・駅三洞(ヨクサムドン)のあるマンションでも家主が留守の間、ペットの猫がIH調理器の加熱ボタンを押し、近くにあった紙の宅配箱に火がついた。
実際、猫などのペットが原因の火災は増加している。消防庁によると、2020年に年間103件だったペットによる火災件数は2021年127件、昨年157件になった。財産被害も3年間で14億1500万ウォンに達する。
火災の類型もさまざまだ。ペットが電気レンジ・IHヒーターなどに触れ、ペットの毛や排泄物などが電気コンセントに入って漏電を起こし火災になることもある。また、ペットが電線を損傷させてショートや断線が起きた例もある。
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