
韓国・慶尚北道(キョンサンブクド)沖の鬱陵島(ウルルンド)で物価高への不満が噴出している。特に観光客の間で「ぼったくり」の指摘が相次ぎ、自治体も釈明に追われている。
旅行系ユーチューバーのキム氏が2日、「論争になっている鬱陵島に行ってきた」と題する動画を投稿。家族3人で2泊3日のパッケージツアーに参加したキム氏は、初日に訪れた韓国料理店で「オジンオ(イカ)プルコギ」を4人分注文し、計8万ウォン(1ウォン=約0.11円)を支払った。
夕食は中華料理店で「中サイズの酢豚」が4万ウォン、「ムール貝入りチャンポン」が1万6000ウォン。夕食はツアー代に含まれておらず、これだけで12万4000ウォンの自己負担だ。
鬱陵島では、輸送費がかかるため物価が高いとされるが、地元特産のイカの干物でさえ1匹2万ウォン。刺し身店では盛り合わせ1人前が4万ウォンに上るという。
宿泊費も高額だ。滞在先のプール付きヴィラは清潔で快適だったが、プールの利用に追加で7万ウォン必要だった。
一方、外部から移住した住民が経営する焼き肉店では、定食1人前が1万ウォンで、店主が「足りなければおかわりを」と言うほどの安心価格だった。
キム氏は「鬱陵島は自然の美しさを楽しむだけにしておいた方がよい」と本音を漏らした。
鬱陵島では先月、別のユーチューバーが脂身だらけのサムギョプサルを「告発」し、その店は食品衛生法違反で7日間の営業停止処分を受けた。これを受けてナム・ハングォン鬱陵郡守が謝罪し、観光サービスと価格の改善を誓う事態となっている。
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