物価の上昇で韓国の地下鉄駅から「1000ウォン(1ウォン=約0.115円)パン屋」が消えつつある。
通常「1000ウォンパン屋」は店でパンを焼くベーカリーとは違い、工場で生産したパンを大量に運んで販売する。安く提供できるのは人件費や流通費が安くてこそだ。
ところが従来1000ウォンだったパンを10~30%引き上げる店が出てきた。小麦の価格は落ち着いたものの、運送費や人件費など負担が大きくなっているからだ。
パン屋に供給されるパンの価格は1個当たり平均500~600ウォンから650~800ウォンに上がっているという。
薄利多売で成り立っている1000ウォンパン屋は多く売れなければ利潤が減る。マージンが減ると価格を引き上げるしかなく、価格を上げるとまた売り上げが減るという悪循環に陥り、廃業に至るわけだ。
1000ウォンパン屋の廃業を聞いた人たちは「コスパの良い店が消えるなんて残念だ」と話している。
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