
韓国で旧正月を前に牛肉価格が急騰し、家計への負担が一段と重くなっている。肉牛の飼育頭数が減少して供給不安が強まる中、名節需要が重なり、価格上昇圧力が高まった。
国家データ庁によると、2025年第4四半期の韓牛・肉牛の飼育頭数は333万4000頭で、前年同期より17万3000頭(4.9%)減少した。前四半期と比べても13万1000頭(3.8%)少ない。
需給の不安定さは販売価格に直結した。畜産流通情報プラットフォーム「ダボム」によると、前日時点の韓牛の平均卸売価格は1キロ当たり2万806ウォンで、前年同月平均の1万7615ウォンから約18%上昇した。国家データ庁の関係者は「繁殖基盤の弱体化で妊娠可能な雌牛が全世代で減った。名節を控えて需要増が見込まれる局面で、供給不安が価格変動性を拡大させかねない」と話す。
店頭の値札にも上昇が表れた。1月28日午前、広津区の百貨店では韓牛ギフト特選(2キロ)が1+等級43万ウォン、1++等級48万ウォンに設定された。名節の定番料理カルビチム用の冷蔵カルビも、2.4キロで30万ウォン台。プレミアムセット(5キロ)は169万ウォンに達した。
高値に足を止め、輸入牛肉など代替品へ向かう消費者も目立つ。50代主婦の一人は「今年の名節物価は過去最高水準だと感じる。負担が大きく、例年入れていた雑煮の牛肉も今回は省く」と語った。
百貨店の来店客数も減り、量販店で米国産や豪州産を選ぶ姿、ハンバーグ用など代替商品に目を向ける姿が見られた。73歳の女性は「2キロの米国産冷凍LAカルビが10万ウォン未満で買えた。名節が近づくほど値上がりしそうで、早めに買った」と話した。
豚肉や鶏肉など他の畜産物も上昇基調だ。政府はキャベツ、リンゴ、豚肉など主要16品目を計27万トン供給し、半額割引支援などに910億ウォンを投じる生活安定策を進める。畜産物では、食肉解体場を週末も稼働させ、農協の出荷量を拡大し、供給を平時の1.4倍へ引き上げる計画だ。
淑明女子大学消費者学科のチェ・チョル教授は「名節前は需要が増える。備蓄の拡充や割引クーポンの活用で、一定程度の負担軽減が期待できる」と指摘する。「名節後は需要が落ち、価格は徐々に落ち着く可能性がある」との見方も示した。
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