2024 年 12月 26日 (木)
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災害放送より早くて正確だった「ネイバー豪雨」…集団疎通の力

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韓国ネット大手のネイバーが「関心事」に基づくコミュニティサービスを急速に拡大している。コミュニティを基盤にスポーツ、放送、天気などのサービスに特化したリアルタイムチャットサービスが利用者に好評を得ているのだ。ネイバーが今後披露する予定の「関心事」中心の「次世代コミュニティプラットフォーム」固めのための布石となる。

ソウルなどで集中豪雨が発生した8日、ネイバーが天気ページにオープンした「#豪雨」ページには、3日間で10万件に達する情報提供があった。

ネイバーは気象特報が出されるとすぐ、無人観測所実測や超短期降水量予報情報などを提供する特別ページ「#豪雨」をネイバー天気ページにオープンした。

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◇大雨災害の中、気象予報より有用だった「ネイバー情報提供トーク」

「#豪雨」ページでは、使用者がテキストや写真によって自身がいる場所の気象状況を直接情報提供を受けられる「リアルタイム情報提供トーク」が活発に使われていた。特にInstagramやブログなどSNSを通じて新規ユーザーが流入し、急速に情報提供が積み上がった。

あるユーザーは「今回のように地域別偏差が大きく、気象状況が急変する場合、一般的な気象予報は大きな意味がない。リアルタイム情報提供トークで『町内』の天気はすぐにわかり、非常に助かった」と話した。

また別のユーザーは自身のブログに「同一地域チャットルームが複数開設された。人々が分散した『オープンチャットルーム』とは異なり、ネイバーリアルタイム情報提供トークには『天気』を主題に数多くの人々が集まっていて、情報を確認するのにより便利だった」というレビューを残した。

◇コミュニティノウハウを蓄積…テーマに適した関心事基盤サービス

このような反応はネイバーのコミュニティサービス運営のノウハウが発揮された結果と分析される。

ネイバーはカフェとバンドを通じて、ユーザーが趣味など多様なテーマでコミュニティを運営できるツールを提供し、スポーツ中継や放送のように「リアルタイムであることが重要な関心事」については、チャットを基盤とするコミュニティを提供している。

このほかにもネイバーはスポーツ、放送のようなエンターテインメント分野でリアルタイムチャットサービスを運営している。共通の関心事に基づきユーザーが集まって対話できるコミュニティを強化している。

例えば、ネイバースポーツはリアルタイム中継を視聴し、応援チャットを残せる「応援トーク」サービスを提供する。2022年のプロ野球試合では、平均2万6000個以上のチャットが行き交い、1回以上「応援トーク」を残したユーザーは24万人余りに達する。

芸能、ドラマなど特定放送プログラムの視聴者が集まってリアルタイムチャットを交わすことができるサービスである「トーク(TALK)」にも、ユーザーがネイバー検索やネイバーアプリ「推薦・購読」版、ネイバーTVを通じて集まっている。

ネイバーのチェ・スヨン代表©news1

◇「次世代コミュニティ」サービスを準備…新しいメタバース

このようにネイバーが「関心事」に基づくコミュニティを強化する背景は、ネイバーが出すメタバースプラットフォームとも関連しているようだ。

ネイバーのチェ・スヨン代表は今月5日、第2四半期の実績発表の会見で「カフェ、バンドのようにネイバーが主導しているコミュニティサービスを基盤に次世代コミュニティサービスを披露する」と強調した。

チェ代表は「すでにプラットフォーム内で、多様なバーティカル主題型サービスによって、利用者間のコミュニケーションが起きている。ユーザーは、より軽くて柔軟に、オンライン上でコミュニティを作ろうとしている。そのニーズに対応できる次世代コミュニティサービスに注力する」と説明した。

ここにはネイバーが蓄積したメタバース技術が集約されるとみられる。

チェ代表は4月の記者懇談会で「カフェ、バンドなどのコミュニティサービスがメタバースの本質」「代表直属でメタバースコミュニティタスクフォースを新設する」と明らかにしていた。

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