2026 年 1月 19日 (月)
ホームライフスタイルトラベル激烈化する韓国旅行市場、生き残りを懸けた三つ巴…「守る」旅行社 vs 「攻める」プラットフォーム vs 「揺さぶる」グローバルOTA

激烈化する韓国旅行市場、生き残りを懸けた三つ巴…「守る」旅行社 vs 「攻める」プラットフォーム vs 「揺さぶる」グローバルOTA

(c)news1

2026年の韓国旅行市場は、「回復」を超えて完全な無限競争時代に突入した。エンデミック特需の終焉後、旅行ニーズは「超個人化」と「二極化」へと急速にシフト。各プレーヤーはそれぞれ異なる生存戦略を掲げ、しのぎを削っている。

業界1・2位の「ハナツアー(Hana Tour)」と「モドゥツアー(Modetour)」は、「プレミアムの大衆化」を掲げ、利益率改善を図る。コロナ禍で支持を集めた「ノーチップ・ノーオプション」型の高品質パッケージ「ハナパック2.0」「モドゥシグネチャー」を主力に位置づけ、価格競争から脱却を目指す。

「黄色い風船(Yellow Balloon)」や「本当に良い旅行(Very Good Tour)」といった直販型旅行会社は、D2C(消費者直接取引)の効率化に力を入れる。前者は独自アプリを通じたコンテンツコマースで顧客ロックインを進め、後者は中価格帯ブランド「ラルゴ」を拡充し、40~50代をターゲットとした「高品質×合理価格」戦略で差別化を図る。

「キョウォントラベル」の「ヨヘンイジ(旅行Easy)」は、グループの会員データを活用し、家族・シニア層向けのテーマ旅行に注力。オフライン販売拠点の拡大と、既存大手との差別化を通じて“ビッグ3”入りを狙う。

一方で、「ヤノルジャ」傘下の「ノルユニバース」や「マイリアルトリップ」などの新興旅行プラットフォームは、AI技術を武器に従来の旅行会社が強みとしていたパッケージ市場に本格進出している。

ノルユニバースは、ヤノルジャとインターパークトリプルのデータ統合により、航空・宿泊・レジャーを横断する「クロスボーダー」戦略を加速。AIによる超個人化パッケージ商品を提供し、インバウンド(訪韓観光)とアウトバウンド(海外旅行)を両輪にグローバル・トラベルテック企業を目指す。

マイリアルトリップは、ユーザー同士の旅行コミュニティ機能やB2B領域の拡大で存在感を強化。従来の単品予約中心の収益構造を見直し、ファミリー層や長距離旅行市場へ進出する。

アゴダやトリップドットコム(Trip.com)などのグローバルOTAは、膨大な資金力とデータを背景に、韓国市場のさらなるローカライズに踏み出している。

アゴダは圧倒的な宿泊在庫と価格競争力を維持しながら、韓国人専用決済システムを導入するなど、徹底した現地対応に取り組む。

トリップドットコムは、AI旅行秘書「TripGenie」の高度化と、高級ホテル・ファインダイニングなどのプレミアム商品強化を通じて、“格安予約サイト”という既存イメージからの脱却を図っている。

業界関係者は「2026年は、特色のない中小旅行会社や価格競争に埋もれたプラットフォームが淘汰される“選別の年”となる。各陣営が掲げた戦略が、どれだけ実際の消費者に支持されるかが、今後の命運を左右するだろう」と展望した。

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