2025 年 3月 26日 (水)
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準備されていたK-ビューティー、予見された成功 [韓国記者コラム]

(c)MONEYTODAY

K-ビューティー(韓国の化粧品ブランド)が世界的な旋風を巻き起こす中、海外のEC(電子商取引)プラットフォームがこぞって韓国ブランドの誘致に乗り出している。

昨年は米国Amazon、今年は日本のQoo10(キューテン)ジャパンがソウルで初のビューティー博覧会を開催した。

これらの企業が韓国で初めて大規模なビューティーイベントを企画したのは、単なるブランド誘致のためではない。海外進出を目指す韓国ブランドに投資し、共に成長の成果を分かち合うことに焦点を合わせた取り組みだ。

しばらく続くであろうK-ビューティーの熱気に便乗しなければ、プラットフォーム自体も成長できないという戦略的な判断が背景にある。

K-ビューティーの地位の変化を象徴する動きだ。

実際、昨年は米国市場でフランスを抑え、韓国が最大の化粧品輸入国に浮上するなど、K-ビューティーは目覚ましい成果を上げている。

最近になって、海外プラットフォームがK-ビューティーの成長潜在力に注目し始めたのは、こうした躍進がある意味、予見されていたからでもある。

韓国コルマーやコスマックスなど、韓国を代表する化粧品OEM・ODM企業は、約20年前から独自技術を開発し、K-ビューティーの成長基盤を準備してきた。

特にコスマックスは、韓国の中小・インディブランドによる輸出量の増加を追い風に、化粧品事業のみで年間売上2兆ウォンを突破した。これはグローバルでも初の快挙だ。

創業者のイ・ギョンス会長は最近開催されたビューティーカンファレンスで、「準備してきたものが会社の成長を牽引した」と強調した。

コスマックスは創業初期、日本企業との技術提携を解消してまで研究所への集中投資を決断した。その結果、低価格のワンブランドショップが韓国市場でブームとなった2000年代初頭、多様な顧客基盤を獲得し、成長のチャンスを広げた。

2011年には京畿道・板橋テクノバレーに入居し、研究開発とマーケティング部門を強化した。その成果が実を結び、2020年代にK-ビューティーが世界的なブームとなった時期には、韓国ブランドの輸出を後押しし、グローバル消費者のニーズに応える革新的な製品を世に送り出すことができた。

すべてが準備されていた成果である。

今もなお、韓国の化粧品研究者たちは製品革新のための技術開発を続けている。

1位メーカーとブランドという地位に満足することなく、オープンイノベーションを通じて国内外の大学や研究機関と積極的に協力している。未来の成長のためにも、技術開発への投資は惜しまないという判断だ。

このように、しっかりとした基盤を築くK-ビューティーの“英雄たち”がいる限り、米国で「国民日焼け止め」として称された「朝鮮美女」、黒人層からも絶賛されたクッションファンデーション「TIRTIR(ティルティル)」といったメガブランドの誕生は今後も続くだろう。

準備されていたK-ビューティー、そして予見された成功である。【MONEYTODAY チョ・ハンソン記者】

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