韓国国土交通省は、務安国際空港で29日発生した済州航空7C2216便の事故に関する重要データを含むブラックボックスをすべて回収し、金浦空港の試験分析センターに移送した。
チュ・ジョンワン同省航空政策室長は30日、世宗市で開かれた記者会見で、事故機のブラックボックスであるコックピットボイスレコーダー(CVR)とフライトデータレコーダー(FDR)を回収したと発表した。
CVRには▽機長と副操縦士の会話▽管制塔との交信内容▽航空機の作動音――などが記録されている。また、FDRは航空機の飛行経路や各種装置の作動状態を記録しており、事故原因を解明する重要なデータが含まれる。
CVRは泥などの汚染物質が付着していたものの、清掃後に分析が可能とされている。一方で、FDRは接続部が一部破損した状態で回収されたため、米国家運輸安全委員会(NTSB)に送られ、調査を受ける。
このため、事故原因の解明には時間を要する可能性があるが、関係当局は最大限迅速な調査が進むよう米国側と協力を進めるとしている。
さらに、事故機の製造元であるボーイング社およびエンジン製造元であるCFMインターナショナルも調査に協力する方向で検討されているという。
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