韓国で、非上場株式の投資詐欺が巧妙化している。一部の非上場株式コミュニティ内で発生した詐欺売買を越え、取引所の文書まで偽造して非上場株式投資をあおる事例まで発生した。
関係者によると、ある投資家が最近、「ドリームホールディングス」というコンサルティング会社から投資の提案を受けた。「3次元(3D)ディスプレイメーカー『オーバーダイムケイ(Overdigm K)』が今月末の上場を準備中だ。投資すれば大きな収益が得られる」という内容だった。
ドリームホールディングス側は「その証拠」として、韓国取引所の職印が押されたコスダック(KOSDAQ)市場の新規上場承認文書をキャプチャーして見せた。
安心して投資したところ、その後、詐欺と判明。ドリームホールディングスと連絡が取れなくなった。ドリームホールディングスは6月の段階で、複数の投資家に対して取引所の職印が押された文書を見せていたこともわかった。
公文書にはオーバーダイムケイの上場時期と主管社など具体的な情報が記されている。オーバーダイムケイが今月26日に上場し、発行株式数は2820万株、1株当り価格は1万5000ウォンという内容だ。主管社はハナ金融投資と書かれていた。また、取引所の職印とともにコード番号まで書かれていた。
ドリームホールディングスは「オーバーダイムケイが市中で1万5000ウォンより高い2万ウォン後半で取り引きされている」とし、「投資すれば大きな利益を得られる」と投資家を勧誘した。
オーバーダイムケイは上場審査を申請した事実はないうえ、上場のための最低限の要件も備えていない状況にある。つまり、これらの文書は偽造だった。
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