
連日40度近い猛暑が続くなか、韓国で冷房の効いた室内で涼しく文化を楽しめる美術館や博物館への関心が高まっている。
ソウル・三清洞(サムチョンドン)の国立現代美術館では6日午後、入場チケットを求めて1階から地下1階まで数百メートルの行列ができていた。
関係者によると、来館者は連日数千人単位。カップル、家族連れ、学生から外国人観光客まで幅広い。現在は常設展のほか、彫刻家ロン・ミュエクの特別展が人気を集めている。背景には、手ごろな料金で涼しく楽しめるというメリットがある。
この夏、主要文化施設では特別展や公演が相次いでいる。国立中央博物館では毎週水曜、キュレーターによる解説があり、国楽博物館では9月7日まで国楽と伝統公演映像を紹介する企画展を無料で開催している。
上記の国立現代美術館のロン・ミュエク回顧展の来場者は50万人を超える見通し。週末や休日には1時間あたり数百人が訪れる人気ぶりだ。
国立交響楽団傘下の国立青年芸術団KNCOによる創団公演など、音楽の分野でも多彩なイベントが予定されている。
関係者は「猛暑の中、冷房の効いた場所で芸術を楽しむことが一種の文化として定着しつつある」と分析。外国人の来訪も増加している。
三清洞の美術館関係者は「2022年以降、美術館の来場者数は右肩上がり。外国からの団体観覧の問い合わせも増加している」と語った。
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