韓国のコマース市場で人工知能(AI)を活用した個人オーダーメード型推薦サービス導入が活発化している。消費者の好みが多様化しており、AIが個人に合う商品を推薦して取引が成立すれば、客単価と転換率(アクセス数に対する注文数)を高め、売り上げ増大も期待できるためだ。
ネイバー、クーパンなど大型eコマース企業の個人化ソリューション導入成果に続き、活用事例が着実に増えている。
フィラ(FILA)、ケイカー(KCar)、フレディット(Fredit)など様々な企業は、デジタルプラットフォームソリューション企業プラティア(Plateer)のサービス型ソフトウェア(SaaS)「グルービー(Groovy)」の支援を受けている。グルービーは個人化マーケティングに必要な機能を一つに統合したサービスだ。
AIが顧客に最も適した商品をリアルタイムで提示してくれる。これにより、顧客が商品探索に費やす労力を減らし、自分に合った商品を見つけられるようになる。
フードコマースに焦点を合わせたパーソナライズ推薦ソリューションも出た。フードテックスタートアップファームキットのSaaS「フードキュー(FoodQ)」は顧客のショッピング行動と食べ物の好みの情報を分析し、パーソナライズ商品推薦サービスを提供する。食品と関連した味、食感、食材など100以上の分類基準で特性を把握する。
「食べ物の好みのおすすめ順」「淡白な味」など食品特性に伴う整列方式やフィルターを細分化して追加が可能だ。ショッピングモールと簡単に連動でき、月単位で利用可能な方式で、小さな企業も気軽に導入できる。
エイブリー(ABLY)、ブランディ(BRANDI)などファッション分野のバーティカルプラットフォームも独自のAI開発による個人化推薦サービスに力を入れている。
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