物価高と内需不振が続く中、韓国のファッション業界は消費心理の冷え込みに直面している。特に下半期の見通しは厳しく、企業は収益性の高いブランドに集中し、効率化を図りつつ、グローバル市場の拡大を目指している。サムスン物産、シンセゲ(新世界)インターナショナル、ハンソム、LFなどの主要企業は、第2四半期の業績を発表し、いずれも前年同期比で減少を報告している。特にシンセゲインターナショナルとハンソムは、それぞれ約28%と30%の営業利益減少を記録した。
これに対し、企業は第4四半期の繁忙期に向けた戦略を前倒しし、下半期の業績回復を目指す方針である。サムスン物産は、アジア、欧州、北米を中心に海外市場への進出を強化し、国内では「BEANPOLE」などの主力ブランドを中心にMZ世代をターゲットとした展開を図る。シンセゲインターナショナルは、非効率ブランドの再編を進め、新たにライセンス事業「ハーレーダビッドソン コレクションズ」を展開する。
業界全体では、海外市場へのアクセスが重要視されており、国内外での競争優位を確保するため、海外ブランドの誘致やグローバル展開が一層加速すると予想されている。
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