新型コロナウイルスによるソーシャルディスタンスが緩和されることから、韓国のメディア業界でも海外バラエティの復活に期待が高まっている。
ここ2年間、新型コロナウイルス感染拡大が続き、旅行バラエティは長い間、姿を消していた。現在は韓国テレビ放送局JTBC「トッパワン25時」やチャンネルS「もう一度行く地図」などが「ネットツアー」として間接的な旅行を提供し、視聴者たちの旅行への未練を少しでも和らげようとしている。
さらに、海外入国時の隔離免除など、規制を緩和する国が増えると、メディア業界も海外旅行プログラムの復活に期待感を示している。
韓国ケーブテレビ局tvNが2014年放送した「花より青春」シリーズをはじめ、「花よりお姉さん」「花よりおじいさん」などが海外旅行バラエティブームを巻き起こした。しかし、2020年初めから世界各地で新型コロナウイルスのパンデミックを迎え、旅行バラエティは姿を消した。大型旅行プログラムが消えてから現在まで、お茶の間で出演者たちが海外に直接訪問する旅行バラエティを見ることはほとんどなくなった。
現在、その空白を「ネットツアー」旅行バラエティが埋めている。JTBCの「トッパワン25時」は世界各国に暮らす現地の人々が登場、現地の様子をリアルに伝えて旅行への欲求に代わって満足感を与えている。
チャンネルS「もう一度行く地図」でも有名旅行YouTuberや現地の市民が登場して、現地の情報を伝えている。プロデューサーのキム・スミン氏は「コロナ規制が緩和されても海外旅行が依然と同水準まで回復するのは難しい。だから『ネットツアー』による海外旅行が、新たな手法になると考えている」と述べた。
現在、海外入国時の隔離を免除する国が増え、韓国に帰ってくる際も、ワクチン接種者は隔離期間を設けなくてもよい。規制が緩和されるにつれ、メディア業界でも海外旅行バラエティ製作が再び動き出している。
ある芸能プロデューサーは「旅行が再開されることに伴って、海外旅行計画を立てたプログラムが多い。以前に企画しておいた旅行バラエティプログラムに対する期待感もやはり高まっており、放送局内部でも活発な議論が進められている」と述べた。
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