
韓国の現代自動車と起亜自動車は、海外出張者が働きやすいよう世界中の出張先で共有オフィスを用意する。業務上の出張と個人休暇を連動する制度も再開する。両社は新型コロナウイルス禍が一段落して海外出張が活性化されたことによる措置だと説明している。
現代自動車はグローバル共有オフィス企業「ウィーワーク」(WeWork)と協力し、6月から世界の出張先で共有オフィスを利用できるようにした。起亜自動車も同様の制度導入を検討している。
現代自動車によると、これまで海外出張先で書類作業やミーティングなどのために事務スペースが必要な場合、場所を探すのに苦労したり、ホテルやカフェを利用したりといった不便さがあった。今回の制度改はそれを解消するものだ。
ウィーワークは世界39カ国の150都市で700余りの共有オフィスを運営する。欧米主要都市はもちろん、インド、中国、ブラジル、インドネシアなど現代自動車と起亜自動車の主要拠点があるところに共有オフィスがある。モバイルアプリを通じて事前予約すれば、いつでも無料で利用できる。
両社はまた、役職員が海外出張時に個人休暇を活用して現地で海外旅行を楽しめるようにした。2019年に初めて施行したが、コロナで中断していた。個人休暇の日程による費用だけを社員が負担し、航空券費用などを削減することができる。
両社の関係者は「組織文化や制度改善を持続的に推進している。考え方と働き方から変化と革新を加速する」と述べた。
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