メバウィから済扶道海水浴場を過ぎチェビコリ道(つばめの尾の道)入口まで続く島の西海岸沿いは、済扶道の最高名所だ。食堂やカフェ、さらには美術館もあるため余裕をもって済扶道の海水浴場横の散歩路を歩いてみよう。
済扶島名物であるメバウィは、鷹のくちばしに似ていることから名づけられた。3つの岩島から成るが、大きい岩は「親鳥の岩」、小さい2つは「ひな鳥の岩」と呼ばれる。
メバウィも済扶道のように、潮時になると海が割れて島ができたり、海岸に接する陸地になったりする。引き潮時には干潟ではなく砂と砂利でできた道が開かれるので、簡単に歩くことができる。
メバウィを含む済扶道海水浴場の長さは約1.8㎞に達する。島一面が丸ごと海水浴場であるといっても過言ではない。きれいに整備された海岸通りではなく、海辺の砂浜を踏んで歩けば、済扶道の魅力と美しい海の趣を一層感じることができる。
済扶道海水浴場に沿って並んでいる食堂は、大半が焼き貝を専門としている。済扶道とその周辺干潟では、貝がたくさん獲れるからだ。昔、ここ済扶道をはじめとする西海岸の干潟地域では、毎週末に貝を求めて訪れる旅行客が多かったが、彼らからお金をもらって練炭や食材を提供していたことが焼き貝食堂の始まりだと伝えられている。
食堂ごとにメニューは異なるが、貝の産地であるだけに新鮮な貝を簡単に味わえることが済扶道の魅力だ。アサリたっぷりのアサリカルグクスも済扶道の珍味だ。
済扶道海水浴場北側には、山が一つそびえ立っている。済扶道で最も高いタプジェ山(66.7メートル)だ。そこに海岸線と並んで歩くことができるチェビコリ道がある。デッキは海岸線に沿って済扶島の入江や灯台がある方へと続き、タプジェ山の登山路ともつながっている。
チェビコリ道にはユニークな椅子やフォトゾーン、可愛らしい文字や造形物がたくさんあり、一つずつ見物しながら歩くと面白い。その途中には済扶道と関連した話の展示もあり目を引く。体力があればタプジェ山に登ってみよう。展望台から済扶道の風景を一望できる。
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