韓国の若い世代に大流行している中国風デザート「タンフル」(砂糖シロップをかけた串刺しの果物)について、保護者が「学校でタンフル作りの際にやけどしないよう安全教育をしてほしい」と要求したことが、ちょっとした騒ぎになっている。
慶尚南道(キョンサンナムド)教育庁などによると、昌寧(チャンニョン)の学校に通う子どもの保護者が先月8日、行政機関への要求を受け付ける「国民申聞鼓」にこうした請願を入れた。
保護者の知人がSNSで明らかにしたところでは、子どもは中学生で、誕生日に母親とタンフルを作っている時、熱い砂糖水が飛び散って指と腕をやけどしたという。症状は重く、大邱(テグ)の専門病院で手術を受けて2週間入院し、3週間通院したという。
請願を受けて昌寧教育庁は同12日、管内の教師に「子どもたちがユーチューブでタンフル作りの映像を視聴し、まねして負傷する事故が起きている。学校で適切な指導をお願いする」という内容のメールを送った。
ネットユーザーは「学校でも予防教育をしてほしいということだろう」「こうした問題があれば、学校から家庭にお知らせがあるのでは」といった反応を示した。
しかし、一部は「けがをするたびに学校で教育してくれと嘆願するのか」「親と一緒だったのに、なぜ学校から注意するよう求めるのか」などと、かみついた。
タンフルは果物に溶けた砂糖をかけて固めたおやつ。砂糖の溶点は185度と高いうえ、粘性が強いため、やけどへの注意が必要だ。
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