
ソウルの飲食店で経営者である父を手伝っている息子が「昨日、信じられない出来事があった」と店で起きたトラブルについて語った。
それによると、1人で来店した客が「ツナキムチチゲ」を注文しようとした。しかし、この店には「豚肉入りキムチチゲ」しかメニューになかったため、客は「豚肉は好きではないので、キムチと豆腐を多めに入れて作ってほしい」と依頼した。
息子は父に相談して、豚肉を入れない分、量を多めにして出すことにした。通常よりも多めのキムチと豆腐を加え、白飯も多めに盛った。
ところが、食事を終えた客は次のように主張した。
「キムチチゲには一口も手を付けなかった。私はツナの入ったキムチチゲしか食べない。仕方なく注文したが、ツナが入っていなかったので結局食べられなかった。ご飯と付け合わせのおかずの代金4000ウォン(約440円)だけ払う」
キムチチゲの価格は1人前8000ウォン(約880円)。息子が「お客様の要望に応じて作ったのに半額しか払わないのはおかしい」と指摘したが、客は「確かにそうだが、一口も食べていないのだから代金を払う必要はない」と譲らない。
「警察を呼ぶ」と伝えても、客は「どうして無銭飲食になるのか? 食べていない分を差し引くのは当然だ」と言い張ったが、店側が本気で通報する構えをみせたため、ようやく全額支払った。
息子は「この客の考え方が理解できない。信じられない」と嘆いた。
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