酒に酔って警察官の顔を殴り、公務執行妨害・侮辱罪に問われた韓国水原地検公判部所属の30代新任検事が、1審判決を1週間後に控えた段階で、ソウル南部地裁に刑事公訴金を提出したことが明らかになった。
事件は、4月21日午前2時ごろ、ソウル市永登浦区の公園で発生した。検事は酒に酔った状態で遊具に横たわり、通報を受けて駆け付けた警察官に対し、拳で顔を殴るとともに侮辱的な発言をしたとされている。裁判で検事は、自らの公務執行妨害・侮辱の容疑を全面的に認めた。
刑事公訴金とは、被告が被害者との合意が成立していない場合に裁判所に合意金を預ける制度だ。これは被告の量刑を決める際、情状酌量の要素として考慮される可能性がある。
だが、この突然の行動について「減刑を狙った策略ではないか」という批判が出ている。これに対し、検事の弁護士は声明で「被害者の被害回復を図るため、金銭的な補償だけでもやろうと公訴金を拠出した」と説明した。
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