2024 年 12月 1日 (日)
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江南のママがはまった「非対面図書共有サービス」

Startup Story ~~ 成功のカギ

スパイダーラボ(SPIDER LAB)ウォン・ヨンジュン代表

(写真提供=スパイダーラボ)©MONEYTODAY

子供はすくすくと育つ。親たちは、もはや子供たちが見なくなった絵本を本棚に積んでおき、韓国最大の中古品販売サイト「タングンマーケット」や中古本通販サイト「ALADIN(アラジン)」で中古品として安値で販売してきた。

ところが最近、ソウル市江南区開浦洞(ケポドン)一帯で、「家で眠っている本を共有すれば、収入を得られる」という口コミが広がり、図書共有の風が吹いている。意外に多いレンタル料を手にする人も少なくない。

スタートアップ「スパイダーラボ(SPIDER LAB)」が運営する非対面図書共有サービス「わが家は図書館(ウリチブントソグァン=ウド)」の利用者だ。

同社によると、「ウド」は4万人の会員から15万冊の図書を委託され、共有している。累積共有図書は46万冊に上る。ウドに委託せずにウドアプリに登録して会員同士が直接共有する図書数は49万冊に肉迫する。

ウドを通じて最も多く共有された図書は、作家チョン・ミンゴルの「サクサクカモメ」だ。新しい本の定価は1万5000ウォンだが、ウドでは500~2500ウォンで借りることができる。この本は75回貸与され、委託した会員は現在まで3万7500ウォンを稼いだという。

小学生の人気童話「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」はウドでもベストセラーだ。「銭天堂1」の場合、同じ本60冊が共有され1000回以上貸与された本だ。1冊当たり平均16.7回共有された計算になる。

大人が最も多く借りた本は「勉強頭読書法」だ。一昨年のベストセラーで56回レンタルされた。「旅の理由」も48回レンタルされた人気図書だ。

「ウドのレンタル料は1冊当たり500~2500ウォン水準と安く、9000ウォン以上をレンタルすれば配送料は不要。1冊の価格で数冊を読むことができます。タングンマーケットやアラジンなどで中古書籍で処分するより、委託共有してレンタル料を受け取れば、本の価格以上の収益も発生します。委託者も得ですよ」

スパイダーラボのウォン・ヨンジュン代表はこう説明している。

スパイダーラボのウォン・ヨンジュン代表(同社提供)©MONEYTODAY

ウドの図書共有システムは、「本を貸したい」と考える委託者が本をウドに渡し、利用者が見つかれば、その貸与料50%を委託者に支払うという仕組みだ。図書は2週間、借りることができる。

注文すれば当日発送し、返却もドアの前でできる。2020年にサービスをオープンして以後、約46万冊の図書が有料で貸与され、図書委託会員の本1冊当たり年平均収益率は23.4%という。

3年前、ウォン・ヨンジュン代表の子供は小学校2年生だった。その子が毎日、本を1冊を読み、読書録を書くのを見て、思った。「町内の各家庭にある本棚に収納されたままになっている本を共有し、利用すればよいのでは」。これを事業モデルに発展させたのが「我が家は図書館」だ。

江南・瑞草・松坡・盆唐・龍仁の5地域で先に地域サービスとしてスタートした。この地域住民の比重が70%と高いが、全国サービスに拡大した今、市場は急速に広がりつつある。

江南圏の子供たちが共有している本は、5万人の母親たちが検証した必読書であり、人気の本を一目で見ることができる。「子供のためにどんな本を買ってあげればいいのか」を悩む必要はないという。

©MONEYTODAY

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