2025 年 9月 3日 (水)
ホーム社会毎日10秒のやりとりが生んだ笑顔…韓国・カフェ店主に、高校生の父から届いた「真心の差し入れ」

毎日10秒のやりとりが生んだ笑顔…韓国・カフェ店主に、高校生の父から届いた「真心の差し入れ」

SNS投稿(c)news1

韓国のカフェの店主が、日々丁寧に接してきた常連客の家族から思わぬ「ごほうび」を受け取ったというエピソードがSNSで紹介された。

フランチャイズカフェをオープンして約2カ月の店主は、自身のSNSで「毎日アイスアメリカーノをテイクアウトしていく女子高生がいた」と切り出した。

その生徒はいつも青いタンブラーを使っていたので、店主の記憶に残っていた。やり取りはほんの10秒程度。「こんにちは。おいしくお召し上がりください」と声をかけて手渡すだけ。だが、女子高生は毎回、父親に「ここの店長さん、本当に親切なんだ」と伝えていた。

ある日、一人の中年男性が店に現れ、コーヒークーポンの使い方を尋ねた。店主が説明を終えると、男性は「毎日青いタンブラーを持って来ている娘の父親です」と自己紹介。「娘は受験勉強で心身ともに疲れていたが、このカフェに通うようになって明るくなった。いつも『あの店長さん、とても優しくて元気をもらえる』と言っていた」と話した。

男性は「娘に親切にしてくれて心から感謝している」と言ってショッピングバッグを差し出した。中には、卵と人参がたっぷり詰まった手作りのキムパプ(韓国式のり巻き)、ヨーグルト、惣菜、そしてバナナが丁寧に詰められていた。「何かお返しがしたかったが、既製品では気持ちが伝わらないと思って自分で用意した」という。

店主は感謝の涙を流し、ティッシュで目元をぬぐいながら笑顔を浮かべた。そして「慣れないことばかりだが毎日笑顔を絶やさずに接客してきた。この贈り物は、どんな賞よりも意味がある。初心を忘れず、これからももっと努力しようと思う」と語った。

(c)news1

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