2025 年 9月 3日 (水)
ホーム社会母の通帳は“長女の財布”「介護しているのだから」…韓国・介護とお金をめぐる家族の葛藤

母の通帳は“長女の財布”「介護しているのだから」…韓国・介護とお金をめぐる家族の葛藤

(c)news1

高齢の母親を介護する長女が、母親名義の通帳から生活費や個人的な出費をしている――。韓国の女性が8月26日に放送されたJTBCの番組「事件班長」でこんな不満を訴えた。

女性は5人きょうだいの3番目で40代。80歳になる母親は3年前から療養病院に入っており、定期的に別の病院で診療を受けている。こうした日常の世話は、現在無職の長女が一手に引き受けている。

長女は母の生活保護費の通帳を管理しており、医療費や薬代も支払っている。しかし3年以上も明細をきょうだいで共有せず、政府から支給される生活費がいくらかも教えてくれない。

一緒に出かけると「お母さんのカードを使おう」と言って支払いを済ませ、親族の集まりで義兄を差し置いて自分が母のカードで支払ったこともあった。母親名義の通帳には約1200万ウォン(約127万円)入っていたとみられるが、その後の支出や残高は不明だ。

女性は「姉が母に気を配ってくれているのは分かっているが、お金に関することは他のきょうだいに説明があってしかるべきでは。母のお金で何でも精算するのを見て、みんな不満を抱いている」と語った。

これに対して、心理学の専門家であるパク・サンヒ教授は「母親の世話は本当に大変。寛容な気持ちで受け止めてはどうか」と助言。ヤン・ジヨル弁護士も「母がきちんと介護を受けられていない場合に問題提起すべきであり、平穏に過ごしているなら感謝すべきではないか」と一蹴した。

ネット上でも「交通費や雑費、医療費を考えたら1200万ウォンなんてすぐなくなる」「文句を言うなら自分が世話をすればいい」と、長女を擁護する声が多く寄せられている。

(c)news1

RELATED ARTICLES

Most Popular