「正規職5286人中、人工知能(AI)事業関連人材割合は40%だ」
韓国SKテレコムは、これまで移動通信社には見られなかった新たな数字を公開した。まさにAI人材の数だ。グローバルAIカンパニーへの飛躍を宣言したSKテレコムが、伝統的な移動通信会社から脱却するために出した指標だ。
5G(第5世代移動通信)市場が成熟期に入り、格安フォン市場も拡大し、通信サービス産業の成長が鈍化傾向を見せている。これに対し、SKテレコムは早くからAIに関連した非通信事業に力を入れ、AI分野の優秀人材も確保し、関連事業の売り上げも伸びている。
SKテレコムはAIインフラ領域であるデータセンターとクラウド関連事業がエンタープライズ売り上げ成長を牽引したと伝えた。データセンターとクラウドの売り上げはそれぞれ583億ウォン、350億ウォンで前年比25.6%、38.3%増えた。
データセンターはデータ処理容量を確保するための施設で、最近、生成型AI需要の増加に伴い、高性能データセンターの需要も増えている。SKテレコムも持続的な稼働率増加により、売り上げ成長を達成し、AIデータセンター事業に発展させる。
一例として、SKテレコムはSKハイニックス、SKブロードバンド、SKエンムーブ、サピオンなどグループ会社の力量を結集したAIデータセンターソリューションパッケージを準備中だ。米国サーバー製造企業であるスーパーマイクロとグラフィック処理装置(GPU)クラウド企業ラムダなどグローバル事業協力も推進している。
また、現在の能力の2倍である200メガワット(MW)以上に拡大し、韓国1位の事業者を目標に首都圏に新規データセンターの設立も推進中だと明らかにした。
クラウド事業もAI需要の増大に伴い、マルチクラウド中心に事業を拡大するとし、費用最適化技術を中心に本格的なスケールアップに取り組む計画だ。
しかし、AI事業に関連して成果を出すためには、それだけの多くの優秀な人材が必要だ。このような点がSKテレコムが実績にAI人材数を公開した理由と分析される。SKテレコムは先月1日時点で、自社の正規職役従業員5286人のうち、AI事業、開発など関連業務に直接・間接的に寄与した人材の割合が40%(2118人)に達し、昨年1月1日比573人増えたと明らかにした。
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