2024 年 11月 25日 (月)
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次世代「K-POP・韓流」はAIが牽引

バーチャルガールズグループ「エターニティ」のMV映像©MONEY TODAY

オフラインの公演文化が萎縮した新型コロナウイルスの時代で、エンターテインメント産業が人工知能(AI)などの先端技術と融合し、K-POPと韓流の新しいビジョンを作り出している。

AIでつくられたアイドルは、時空間の制約なしに活動できる。アニメーションやゲームなど別のコンテンツと結び付き、ファンの日常に溶け込んでいく。現実世界のアイドルと100%代替できないにしても、バーチャルアイドルが秘める潜在力は底知れないという分析がある。

AI専門会社「False 9」は昨年7月、バーチャルガールズグループ「エターニティ(Eternity)」をモデルにしたスピンオフ(人物設定を生かした世界観の拡張)アニメーションシリーズを順次公開した。

「False 9」のディープリアルAI技術で誕生したエターニティは昨年3月、ユーチューブで1作目のミュージックビデオ「I’m Real」を公開し、本格的な活動を開始し、外国人ユーザーの目を引いた。エターニティの11人のメンバーのうちソア、スジン、ヨルム、ヘジンのミニインタビュー映像もユーチューブで公開され、国内外からの人気を得ている。

バーチャルガールズグループ「エターニティ」のスピンオフアニメ映像(写真=False 9)©MONEY TODAY

エターニティの世界観は、人間との意思疎通を中心に据える。地球とパラレルな時間を持つ惑星「アイア」(AIA)のエネルギー源である赤い花が、ある日、枯れてしまい、幸せな日常が崩れた――というやや独特な設定から始まる。

アイアン(AIAN)たちは、これを解決できるのが地球に存在する「愛」であることを知った。彼女らはエターニティというガールズグループの姿で地球に上陸し、地球人と意思疎通を図りながら成長する旅に出る。

今回のスピンオフアニメーション制作には、現実世界の作曲家ではなく、バーチャルの作曲家が参加し、より発展したAI技術力を披露した。「False 9」は、AI音楽をつくる技術コンテンツ制作会社「エンターアーツ」のAI作曲家「エイミームーン(Aimy Moon)」と手を組んだ。

エイミームーンは、歌手ハヨンの曲をつくり、ネイバーZが運営するメタバースプラットフォーム「ゼペット(ZEPETO)」で音楽プロデューサーとしても活動している。

「False 9」関係者は「国内外のファンがエターニティの世界観を面白いと評価したため、アニメーションを制作する運びとなった。AIのタイトルを持つ代表的ガールズグループとAI作曲家の出会いは、K-POPの新たな地平を開くと期待される」という見解を示した。

各自のアバターとともにデビューしたガールズグループ「エスパ」(写真=SMエンタテインメント)©MONEY TODAY

バーチャルアイドル育成に力を注ぐのは「False 9」のようなスタートアップ企業だけではない。韓国の大手芸能事務所SMエンターテインメントは、現実世界のアイドルメンバーと仮想世界のアバターが共存するという独特なコンセプトの4人組ガールズグループ「エスパ(aespa)」を既にデビューさせている。

エスパはSMエンターテインメントが、レッドベルベット(Red Velvet)以来6年ぶりに発表したガールズグループだ。メンバーの「もう一つの自我」が仮想世界でアバターとしても活動するという世界観が注目を集めた。

SMエンターテインメントのイ・スマン総括プロデューサーはこう強調した。

「未来の世界は、セレブ(有名人)とAIの世界になると見込んでいる。エスパのように、AI、メタバースなど新しい技術と文化コンテンツが融合するような韓流産業の未来を模索するべきだ」

©MONEY TODAY

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