2026 年 3月 4日 (水)
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横から見えないスマホ画面…韓国・サムスンディスプレイがMWC26で新技術を披露

(c)KOREA WAVE

四方に明るく輝くプラスチックボックスの横に、黒い壁が立ち上がる。側面を黒い幕が囲むと、正面からは強い光を放つが、横からは中の表示が見えない。

スペイン・バルセロナで2日(現地時間)に開幕したMWC26の会場で、韓国のサムスンディスプレイはこの現象を再現する造形物をブース中央に据えた。そこでは、サムスン電子の最新フラッグシップ機「ギャラクシーS26ウルトラ」に適用された「プライバシーディスプレイ」技術が紹介されている。

この展示は、ディスプレイのピクセルから広がる光の方向を制御する技術を視覚的に表現したものだ。中核となるのは、同社の「フレックス・マジック・ピクセル(Flex Magic Pixel、FMP)」を基盤としたディスプレイ一体型のプライバシー保護技術だ。

FMPは、ピクセル単位で光の拡散方向を制御することで、正面からは鮮明な画質を維持しつつ、側面からは画面が見えにくくなるよう設計されている。例えば、夜間に対向車線の車に向けてLEDヘッドライトの照射方向を調整し、相手ドライバーの眩しさを抑える仕組みに近い。

必要に応じて光の進行方向を調節する方式で、ヘッドライトのように物理的にピクセル自体を動かすのではない。ピクセル間に配置した構造によって横方向へ漏れる光を遮り、正面からのみ表示が見えるようにする仕組みだ。

サムスンディスプレイの関係者は「FMP技術の開発にあたり、2021年に世界で初めて商用化した低消費電力・高輝度技術『LEAD™』が基盤になった」と説明する。さらに、ブラックマトリクス(BM)を微細に多重配置する多重遮光構造の開発に成功したことで、FMP技術を完成させたと強調した。

また「スマートフォンのAI機能が高度化するほど、ユーザー個人に対する学習量が急速に増え、個人化データの活用も拡大している。FMPはディスプレイのピクセル構造そのものを革新し、ハードウェアレベルでセキュリティ機能を強化できる点に大きな意味がある」と説明した。

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ブースでは、ディスプレイの耐久性を体感できる展示も来場者の注目を集めた。

フォルダブルOLEDの強度を示す「AIスポーツディストリクト」展示では、自動ゴルフパッティング機から打ち出されたゴルフボールがディスプレイに当たっても損傷しない様子を再現。フォルダブルスマートフォンのディスプレイを壁面に見立て、スクリーンゴルフを楽しむような演出が施された。

この実演は、2026年初めに米ラスベガスで開かれたCESのプライベートブースで人気を集めたバスケットボールシュートによる耐久テストと同様の趣向で、今回はより硬いゴルフボールを用いることで強度を強調した。

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