2026 年 2月 9日 (月)
ホームライフスタイルファッション楽なのにきちんと見える…韓国・男性ファッションを変えたクォータージップ旋風

楽なのにきちんと見える…韓国・男性ファッションを変えたクォータージップ旋風

HAZZYS提供(c)news1

かつて「おじさんニット」と呼ばれていたクォータージップが、この冬、ファッション感度の高い層から注目を集めている。きちんと感と着心地の良さを同時に求める男性消費トレンドと重なり、「クラシックの完成形」を体現するアイテムとして人気が急上昇しているためだ。

2026年シャネルのメティエダールショーでは、最初のモデルがクォータージップにデニムを合わせたスタイリングで登場し、注目を集めた。

ツイードジャケットやコートの代わりに、かつては「おじさんファッションの代名詞」と見なされていたクォータージップが、ラグジュアリーブランドのランウェイの幕開けを飾ったのである。

クォータージップは、トップスの約4分の1(quarter)までジッパーで開閉できるデザインで、ニットやセーターの端正さに着脱のしやすさを加えたアイテムだ。

シャツをレイヤードしてスラックスと合わせればフォーマルな印象に、デニムやスウェットパンツと合わせればカジュアルにも着こなせるなど、汎用性の高さが魅力だ。

実際の需要も敏感に反応している。韓国のアパレル大手「LF」が運営する「LFモール」によると、今年1月1日から28日までの「メンズ・ハーフジップ」「ハーフジップ」「ジップアップニット」に関する検索数は、前年同期比で2倍以上に増加した。

これは、きちんと感と快適さを同時に求める男性消費者の嗜好を反映した結果とみられる。

クォータージップは「楽だがきちんとして見える」アイテムとして、中高年向けというイメージを脱し、年齢層を問わないクラシックアイテムへと領域を広げている。

LFは拡大するトレンドに合わせ、ブランド別にクォータージップアイテムを強化し、消費者への訴求を本格化している。

プレミアム・コンテンポラリーカジュアルブランド「HAZZYS(ヘジス)」では、代表的なアイコニックラインのケーブル編みハーフジップニットが、今年に入って前年同期比約50%の売り上げ成長を記録した。ウール100%の高級素材、クラシックなデザイン、高い完成度が安定した需要につながったと分析されている。

ヘジスはこの流れを受け、2026年秋冬(26FW)シーズンにもケーブル、フリース、ヤク混素材など、スタイルと素材を多様化したハーフジップニットを主力アイテムとして展開する予定だ。

メンズブランド「MAESTRO(マエストロ)」では、ジップアップ系セーターが売り上げ・販売率ともに成長を見せている。プレミアムスーツを中心に高級素材を強みとしてきたブランド特性に合わせ、カシミヤやウール素材のジップアップニットが、上品な冬のスタイリングアイテムとして注目されている。

今年に入ってからハーフジップ商品の売り上げは前年同期比約20%増加し、フルジップ商品も同様に上昇傾向を示した。クラシックなニットウェアに実用性を加えたハーフジップが、男性顧客の安定した選択肢として定着している。

コンテンポラリーメンズブランド「allegri(アレグリ)」も、クォータージップ人気を裏付けている。カシミヤ素材のジップアップフーディーは約80%の販売率を記録した。消費者の反応を受け、ベルベット調のハーフジップスウェットをスポット商品として追加発売したところ、公開直後にほとんどのサイズが完売間近となった。

コンテンポラリービジネスカジュアルブランド「TNGT(ティーエヌジーティー)」も、2026年春夏(26SS)シーズンにフリース素材のジップアップジャンパーを発売してから1カ月も経たないうちに、女性顧客向けの最小サイズが完売した。この反響を受け、同素材のクォータージップスウェットシャツも追加展開し、ジップアップ商品群を拡張している。

LF関係者は「クラシックなデザイン、柔軟なスタイリング、実用性が相まって、クォータージップが再びファッション界の中核アイテムとして浮上している」とし、「流行に左右されにくいアイテムとして、長くクラシックウェアの定番として定着するだろう」と語った。

(c)news1

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