
深刻な干ばつにより災害事態が宣言された韓国江原道江陵市で、9月6日から大規模需要家屋を対象に制限給水が始まった。市民は急な断水に直面し、生活の工夫を強いられている。
7日以降、地域のインターネット掲示板や育児コミュニティには、排泄処理をめぐる“非常対策”が次々と共有された。ある女性は「夫が水の出る時間までペットボトルに小便をためておき、翌日にまとめて流すと言い出した。息子も真似をするようになった」と書き込んだ。自分は「女性なので仕方なく、あらかじめためておいた水を便器に流すつもり」と説明し、市民に「トイレ用の水だけは必ず確保しておくように」と呼びかけた。
別の住民は「家族分のしびんを購入した。共用のトイレを使うのは衛生的に良くないので、それぞれが使ってまとめて処理している」と明かした。さらに「子どもが“水を流すな”という放送を聞いて実行しようとしたが、臭いが気になり結局ペットボトルに排尿し、母親がまとめて処理している」との声もあった。
「家族全員で時間を決めて一度に排尿し、最後の人が水を流す」「しびんやバケツを使いながら生き延びるしかない」など、厳しい現実を笑い交じりで語る市民の声が相次いだ。
一方で「予告はあったが飲料水の配布もなく突然の断水は納得できない」「水をためていなかったのに断水になった」と不満も噴出。マンション住民の一人は「貯水槽が空に近いと放送された途端、上の階の住民が洗濯機を回し続けている。理解はできるが、この状況では水を節約すべきだ」と怒りをにじませた。
これに対し他の市民は「長く洗濯できずにたまった衣類をまとめて洗ったのだろう。責めるより理解すべきだ」「断水がいつまで続くかわからないから焦る気持ちは同じ」と互いをなだめ合う書き込みを寄せた。
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