ソウル市江南(カンナム)区のある健康診断センターで最近、女性トイレのウォシュレットに隠しカメラを設置した男性が摘発されるという事件があり、韓国の女性たちが怒りとともに、もどかしさを訴えている。
韓国ではトイレやモーテルなどに隠しカメラが設置される事件が相次ぎ、利用者らから「公共トイレを安心して利用できない」などとの苦情が出ている。
専門家は、日増しに進化する盗撮犯罪を根絶するためには、取り締まりと行為者への精神治療を同時並行させてこそ、効果が得られると指摘する。
順天郷(スンチョンヒャン)大学警察行政学科のオ・ユンソン教授は「隠しカメラを物理的に除去する方法と処罰強化」を強調する。「トイレやモーテル、学生街などに設置された隠しカメラを探知する電子機器があり、これを全国のトイレに設置すれば犯罪が減るだろう」と指摘する。ただ多額の費用がかかる点を考慮する必要があるという。
またオ・ユンソン教授は、量刑の引き上げについても「司法でも盗撮犯罪の深刻性にもう少し重きを置いた判決を出することが必要だと思う」と提言した。
盗撮犯罪者が再犯の確率が高いという点で、精神治療が必要だという主張も出た。建国大学警察学科のイ・ウンヒョク教授は「大部分が初犯ではなく再犯。刑務所や矯正機関で根本的な治癒プログラムを初犯の時に実施した方が良いだろう」と忠告した。
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